リストラについて考える

2022/8/16更新

リストラについて考える

リストラとはリストラクチャリング(Restructuring)の略で有りまして、組織の再構築の筈なのですが、どうもリストラ→再構築による人員整理→解雇の流れになる場合が多いようでして、結果リストラ=人員整理、リストラによる解雇って感じで良いイメージは浮かばないのではないでしょうか?

リストラを行います企業の多くは業績の下落によりまして、出費を抑える事と営業売上の向上を目指すのですが、経営者的な感覚では普通、縮小均衡を目指す場合が多いので、人員整理につながっていくって感じでしょうかね?

さて話を営業現場の話に移そうと思いますが、基本的にリストラによる直間比率(営業マンなど直接売上を持ってくる部署の人員と間接的な業務に従事する人員の比率)の見直しの場合では、営業マンの比率を高める事になる場合が多いので、現場の第一線で営業活動を行なっている営業マンがリストラの影響を受ける事は、比較的他の間接部門の社員よりは少ないのですが、それでも売れない営業マンや、中間管理職の方にとっては影響が及ぶ場合も多いとおもいます。

一般的に言われますリストラによる人員整理の対象になりやすい営業社員としては、まあ簡単に書いてしまいますと使えない社員って事になりますが、それではあまりにも抽象的な表現になってしまいますので、少し具体的に書いて見ようと思います。

■協調性の無い社員
営業マンですから、売上が高ければ会社に利益面で貢献しているわけですので、協調性は二の次と考える経営者の方もいらっしゃいますが、リストラによる組織の再構築を行う場合ですと、社内の融和や、一丸となっての改革を実行する場面になってくるのでありまして、その場合やはり協調性が無い社員については真っ先に対象になってきますね。

■営業成績の上がらない営業マン
これは誰が考えても当たり前の話だと思いますが、景気の良い頃で有れば多少売れなくても一生懸命仕事をしていましたら「そのうち売れるだろう」ってんで多少のプレッシャーを与えられる程度で済んでいたり、他の部署に移動してもらったりしていたと思いますが、リストラが始まってしまいますと、やはり候補に上がってしまいますよね。

■中間管理職
う~ん、本人の能力に関係なく中間管理職者が上がって来るのはどうかとも思いますが、少し具体的に書きますと一般的にリストラ→組織の再構築・・・・となった場合に、不採算部門の整理ですとか、肥大化した組織の縮小ですとかの中に組織のフラット化が出てくるので有りますね?

組織のフラット化とは役職者が減りまして非常にシンプルな会社組織を構築しますので、真っ先に手を付けられるのは中間管理職になってくるので有りまして、極端な例として上から降りてくる指示を部下に指示するだけの中間管理職の方であれば、IT化の進んだ現在ではやはりリストラ候補に推薦されてしまうので有ります。

まあ中間管理職の方は一般の営業マンよりも人件費が高いわけですから、それに見合った貢献が無ければ候補に挙がるわけでして、年功序列で終身雇用って言葉は、遥か彼方に飛んでいってしまっていると思います。

中間管理職さんの場合ですと、人員整理の前に一般の営業マンと一緒に現場の第一線で販売活動を行う業務に戻って管理職としての業務を取り上げられてしまう場合が多いのですが、何年も現場を離れまして、営業感がなくなってしまっていたり、人に指示する事に慣れてしまって実際に現場に出る事が出来なかったり、プライドや外の目を気にしてしまったりと、中々大変な場合が多いのでは無いでしょうか?

それでも中間管理職の方がリストラによる会社命令で現場営業として営業現場にカムバックして、半分近くの方が、思ったように営業成績を出す事が出来なくて、今まで指示したり追及してきた部下よりも営業成績が下回ってしまいまして、気が付いたら部下と立場が逆転していたなんて事も出てきたりします。

こう考えますと、会社がリストラを始めた場合、ちゃんと社内で協調性を持って並みの営業成績を出していれば一般の営業マンへの影響が出る事は少ないのですが、やはり中間管理職の方は一番影響を受けやすいのではないでしょうかね?

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