バブル経済時代の営業手法

2022/8/16更新

バブル経済時代の営業手法

バブルと呼ばれた時代は一般に1990年代前半になりましが、私自身その時代に第一線の営業マンとして日々営業活動を行っていましたので、記憶を手繰り寄せながら書いてみようと思います。

忘れないうちに先に書いておきますと、バブルの時代に営業成績が良くて、過去の栄光として残っていてもバブル時代に使ったいた営業手法や営業ノウハウは現在では通用しない場合が多いと思いますし、過去の成功体験にこだわり過ぎても上手く行かないと思います。

先ず第一に、購入するお客のほうも右肩上がりで売上が伸びて利益が増えるって希望的観測が頭の片隅に有りまして、少々高い買い物や、必要以上の機能やスペックの商品であっても何とかなるだろうって感じで、購入したりリース契約を結んでいたりしましたが、今ではそんなお客は殆んど残っていないのでは無いでしょうか?

ですから営業マンも、前向きと言いますかバラ色の将来を前提として、お客に対してプレゼンを行ったり、営業提案を行っていても、それが通用したって事なんですよね?

商品には付加機能をどんどん付けて(付けないと売れないって事も有りました)、豪華なパンフレットを作成して、広告宣伝費を使って、接待交際費をつかったり代理店営業では販売褒賞的な接待が随分と横行していた時代であります。

営業マンの売り上げ目標の設定にしても、企業によっては前年対比130%とか150%以上の目標設定が行なわれていまして、達成する為に営業経費は、どんどん使って売上を伸ばすって手法がまかり通っていた時代でも有りますね?

まあなんと言いますか、売上を伸ばすためには、ある程度は経費を使っても許される雰囲気が有りまして、営業上の必要経費に甘く、経費を多少使っても営業成績を伸ばす営業マンが大手を振って闊歩していた時代でも有ります。

特に法人営業の場合では、なにせ利益が出ている企業が多いですから、利益を計上して税金を払うよりも、パソコンやソフトや設備などを購入したほうが良いって考えで、営業力の無い営業マンでも楽々とは言いませんが、それなりの実績が出てしまっていた時代でも有りますね?

税金で持っていかれるよりは、設備投資してって感じのお客で有れば、お客は買う前提で(表情には出さなくても)商談をしている訳ですから、今振り返って楽な営業の時代って言いますか、営業マンにとっても経営者にとっても良い時代だったと思います。

ではそんなバブル時代の営業手法が現在も通用していると思っている方は残っているのでしょうか?

残念ながら、今でもバブル時代の影を引きずっている方もいらっしゃるようで、打ち上げが落ち込んで、せっせと広告宣伝費を使ってみたり、派手に大々的に経費を使って展示会を企画してみたり、やるべき事の方向が違うって思える人も居ますね?

バブル時代の費用対効果の測定をしないまま、手法も身につけてこないまま、バブル時代の優秀な営業成績のお陰で、出世してしまった方が現場に口を挟むとこんな状況が出てきてしまうわけですね?

バブル経済が再来することは暫くの間有りませんから、その頃の営業手法しか知らない方は、ラッキーにも良い時代が過ごせたって事で、綺麗に忘れてしまったほうが良いのではないでしょうjか?

追伸
再来を願っている人は多いと思いますがね?

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